揺ゆれる遠とおくの街まち
肌はだにじむ汗あせ
へばりつく髪かみ
歪ゆがんだ

笑顔えがおの裏側うらがわ
溶とけた氷菓子こおりがし
消きえた陰かげ
うろ覚おぼえだけ残のこる

ヒグラシとカゲロウ
狂想曲きょうそうきょくが鳴なる
歪ひずむ太陽たいようの音ね
踊おどり狂くるう木々達きぎたちよ

遊あそび疲つかれたなら
眠ねむろう
浅あさい夢ゆめを癒いやした

ゆらり ユラリ ゆらり

今いまからどこへ行ゆこうか?
もう闇やみにのまれたのか?

虫達むしたちは鳴なくのをやめ
また夜よるへと光ひかりだした

また淡あわく淡あわく
深ふかい夜よるの底そこに向むかって
はかなく弱よわくてもいい
ここに居いると光ひかる

絶たえず照てらす先さき
まだ僕ぼくらにはまぶしい
踏ふみ出だしたさよならは
楽らくになれる最後さいごの願ねがい

揺ゆれる遠とおくの街まち
肌はだにじむ汗あせ
へばりつく髪かみ
歪ゆがんだ

誰だれかの鳴なき声ごえ
火照ほてる肌はだのあと
べとついた
うろ覚おぼえ カゲモヨウ

どうか気きづいて 生いきる意味いみ
その答こたえ向むかうべき終おわりはドコ?
いまだ鮮あざやか 目めを閉とじて夢ゆめに見みた
目蓋まぶたの裏焼うらやき付つけた光ひかり

虫達むしたちは鳴なくのをやめ
また夜よるへ導みちびき出だした
光ひかりだした

また淡あわく淡あわく
深ふかい夜よるの底そこに向むかって
はかなく弱よわくてもいい
ここに居いると光ひかる

絶たえず照てらす先さき
まだ僕ぼくらにはまぶしい
踏ふみ出だしたさよならは
楽らくになれる最後さいごの願ねがい