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はるむかし
わたしたちが
緋色ひいろつばさかれていた
記憶きおく

まゆうごかいこのように
つむ白日夢はくちゅうむ
きぬ千早ちはやつつ

それは未來みらい いのもっ
暗黒あんこくけるほどの
うるわしき光景こうけい

やみなかひかりなのか
滅亡めつぼうかげみちび
ひづめおと

転生てんせいせよ 民族みんぞく
やまくだかわのごとく
まだうだろう
終焉しゅうえんうたげには

づるところ
こうしてまたまれ
すべくしてもこころ
とうとときへともど
此処ここきることの神秘しんぴ
共鳴きょうめい

おそれなき明日あすなど
りはせぬと

てん穿うがぎん奈落ならく
月宮殿げっきゅうでんからとど
交情こうじょう矢文やぶみ

ひとりでなくひとつでない
なぜそれをわす
孤獨こどくばかりいろどみやこ

けがけぬむねしず
だれおもいたみのけん
ささげることだけが
この巫女みこいくさなり

しずところ
生贄いけにえうずめよう
しろゆび あか骨繋ほねつないで
羽撃はばたわりにわたしたちを
ともいのちしたたかさ
はかな

かなしみをふさぐことが
できなくとも

づるところ
こうしてまたして
ゆめかえっては見果みはてぬ
いとしいときへとがる
幾度見いくどみきることの豊饒ほうじょう
みなもと

つき
そびつは髑髏ヶ城どくろがじょう
おそれなき
ひとなどりはしない