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あざやかなまちひかり
すべてがゆがんでえる
輪郭りんかくのないこのよる
ぼくつつ

ビルの最上階さいじょうかいから
見下みおろしたとお景色けしき
そらべそうな気分きぶん
夜風よかぜ

ギラつくでこっちをにら
まりきった闇夜やみよからす
いっそさけんでくれたほうがマシさ
たされないまま

すこしだけゆめさせて
あのぬくもりを
もう一度いちどだけでいいからぼくにください

びせかけるきみこえ
いましずかにさみしく
涙渇なみだかれることなんて
ないとった

あかつきがこっちをにら
まねよう仕草しぐさをして
いっそぼくしてくれ
たったひとつのねがいよ

すこしだけゆめさせて
あのよろこびを
もう一度いちどだけでいいからきみかえして

あざやかなまちひかり
すべてがゆがんでえる
なみだにじひかり
こぼちて

いまにらからすつき
なにかをつたえようとしてる
つことよりも大事だいじなものを
おしえてくれていたんだね

すこしだけゆめさせて
あのぬくもりを
もう一度いちどだけでいいからかえしてよ

わすれないからきみのこと
あさむかえて
けてまぶしいひかり
すこわらった。