月明つきあかりの下したで
立たたされてるような街灯がいとう
その下したを俺おれは歩あるいてる
自分じぶんの影かげを抜ぬき抜ぬかれて

時折走ときおりはしり去さって行いく
夜よるの静寂せいじゃくを行ゆく車くるまは
懐なつかしい声こえにも聞きこえ
あなたの泣なき声ごえにも聞きこえ

不思議ふしぎな色いろで 俺おれを浸ひたす
それはまるで 昨日きのうのことのように
そして遠とおい 遠とおい昔むかしの 事ことのように
点滅てんめつし 俺おれを叱しかり力ちからをくれる

初はじめてこの道みちを
歩あるいた時ときは胸躍むねおどり
すべてが始はじまる気きがして
やっと始はじまる気きがして

だけどそれは 青あおい自惚うぬぼれ
蹴躓けつまずいて 叩たたきつけられ
思おもい知しらされ 自棄やけになって それでもまだ
この道みちを 歩あるいたのは石塊いしくれのプライド
石塊いしくれの プライドさ

月明つきあかりの下したを
夜よるの静寂せいじゃくを行ゆく車くるまは
懐なつかしい声こえにも聞きこえ
あなたの叱咤しったにも聞きこえ

不思議ふしぎな色いろで 俺おれを浸ひたす
それはまるで 昨日きのうのことのように
そして遠とおい 遠とおい昔むかしの あの頃ころのように
眩まぶしい明日あしたを俺おれにくれるのさ
くれるのさ 力ちからを くれるのさ 明日あしたを