- 文字サイズ
- よみがな
白しろい指ゆびから おちる雪ゆきは
さらさらさらり 流ながれてく
惹ひかれ焦こがれし 野辺のべの緑みどり
うつくし夢ゆめと つきなく
いつぞや 声こえを殺ころし
泣ないた日ひに あでやかに咲さく 白しろい華はな
鈴すずの音聞ねきこえる この夜よるは ぐいと心こころに
爪立つめたてる
こころもとなし 唯一ただひとつ
風花かざはな きらきら 通とおり過すぎ
狐火きつねびも凍こおる 冬景色ふゆげしき
怨うらみ辛つらみも すべて包つつんで
待まってみせよう 花吹雪はなふぶき
赤あかい裾靡すそなびき 花弁かべんのやうに
ひらひら踊おどる 何なにも映うつさぬ
海松色瞳みるいろひとみ ああそれでも
彼岸ひがんの果はてを 夢見ゆめみる
さあさ 声こえを上あげ詠うたう
今宵こよいには 散ちれ散ちる夜桜よざくら 音おともなく
昔むかしを今いまに なすよしもがな かなへられない
もういない
こころもとなし 唯一ただひとつ
闇やみから はらはら 闇やみへ行ゆき
堕おちたその先さき 深ふかき深ふかき春はる
鬼おにも修羅しゅらをも しほたる程ほどに
舞まって魅みせよう 花吹雪はなふぶき
蝶ちょうは弧こを描えがき
くるくると
火ひの中舞なかまって
塵ちりと帰依きえ
凛りんと袖そでを振ふる
その先さきは
つひにゆくみち
下弦月かげんづき
こころもとなし 唯一ただひとつ
風花かざはな きらきら 通とおり過すぎ
狐火きつねびも凍こおる 冬景色ふゆげしき
怨うらみ辛つらみも すべて包つつんで
待まってみせよう 花吹雪はなふぶき
こころもとなし 唯一ただひとつ
闇やみから はらはら 闇やみへ行ゆき
堕おちたその先さき 深ふかき深ふかき春はる
鬼おにも修羅しゅらをも しほたる程ほどに
舞まって魅みせよう 花吹雪はなふぶき
さらさらさらり 流ながれてく
惹ひかれ焦こがれし 野辺のべの緑みどり
うつくし夢ゆめと つきなく
いつぞや 声こえを殺ころし
泣ないた日ひに あでやかに咲さく 白しろい華はな
鈴すずの音聞ねきこえる この夜よるは ぐいと心こころに
爪立つめたてる
こころもとなし 唯一ただひとつ
風花かざはな きらきら 通とおり過すぎ
狐火きつねびも凍こおる 冬景色ふゆげしき
怨うらみ辛つらみも すべて包つつんで
待まってみせよう 花吹雪はなふぶき
赤あかい裾靡すそなびき 花弁かべんのやうに
ひらひら踊おどる 何なにも映うつさぬ
海松色瞳みるいろひとみ ああそれでも
彼岸ひがんの果はてを 夢見ゆめみる
さあさ 声こえを上あげ詠うたう
今宵こよいには 散ちれ散ちる夜桜よざくら 音おともなく
昔むかしを今いまに なすよしもがな かなへられない
もういない
こころもとなし 唯一ただひとつ
闇やみから はらはら 闇やみへ行ゆき
堕おちたその先さき 深ふかき深ふかき春はる
鬼おにも修羅しゅらをも しほたる程ほどに
舞まって魅みせよう 花吹雪はなふぶき
蝶ちょうは弧こを描えがき
くるくると
火ひの中舞なかまって
塵ちりと帰依きえ
凛りんと袖そでを振ふる
その先さきは
つひにゆくみち
下弦月かげんづき
こころもとなし 唯一ただひとつ
風花かざはな きらきら 通とおり過すぎ
狐火きつねびも凍こおる 冬景色ふゆげしき
怨うらみ辛つらみも すべて包つつんで
待まってみせよう 花吹雪はなふぶき
こころもとなし 唯一ただひとつ
闇やみから はらはら 闇やみへ行ゆき
堕おちたその先さき 深ふかき深ふかき春はる
鬼おにも修羅しゅらをも しほたる程ほどに
舞まって魅みせよう 花吹雪はなふぶき