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くろ山羊やぎつぶやいた
白線はくせんよりおがりよ、鈍色電車通にびいろでんしゃとおって」
となりりでねこけた
「アナタは何処どこかうんだい、ここらもじきんじまって」

あか手首携てくびたずさえて
私一人わたしひとりふわりなしぐさ
びたみずんで
つぎえき

またどうか、あい
かえりの電車でんしゃ何処どこにもいわ
おしえてダアリン ねえダアリン
こえこえた ようながした

れたはなつぶやいた
感情かんじょうい、感情かんじょうい、こころうれゆういて」
せみいてちるころ
電線でんせんいたあかした
立入禁止蹴たちいりきんしけばして

たけかげがドロドロと
こぼ

えない」といて いて
わたしおもいを さがしているわ
おしえてダアリン ねえダアリン
らぬ電話でんわいのち何処どこ

うだうだ環状線かんじょうせん
ここにはい ここに 終点しゅうてん
ひだり ひだり みぎ
踏切ふみきりのおと カンカラリンドウ
カラスはう「あのころにはきっともどれないぜ」
きみはもう大人おとなになってしまった」

またどうか あい
わらない輪廻りんね千切ちぎっておくれ
さよならダアリン ねえダアリン
あの日私ひわたし大人おとなになった

えずおも二人ふたり 一人ひとり
ちた言葉ことばかえせずに
さよならダアリン ねえダアリン
クルクルまわ環状線かんじょうせん
ひとあわれに あゆめや少女しょうじょ