散ちる花はなに重かさね映うつした 終ずうのない行方ゆくえ 結むすぶ朱あか
届とどかない距離きょりと知しっても 惹ひかれるは運命さだめ

触ふれるたび 惑とまどう指先ゆびさき 確たしかめる気持きもち 離はなさない
陽ひが分わかつ時ときが来くるまで 奏かなでだす調しらべ

立たち止どまる 瞳閉ひとみとじて ひとり しずか
見みつめても すれ違ちがう 繋つながる明日あしたの先さき
このまま あなたと ひそか

満みちかける月つきの巡めぐりに 繰くり返かえす迷まよいきりがない
咲さく夢ゆめに群むれ飛とぶ胡蝶こちょう 見失みうしなう標しるべ

舞まう雪ゆきの姿すがたにも似にて 溶とけてゆく刹那せつな このこころ
解とき放はなつ想おもい 夜空よぞらへ 二度にどとふりかえらない