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なにひとつかたれずに うずくまる人々ひとびと
いのち今日きょうまたひとつ まちうばわれた
にくしみのなかあいはぐくまれながら
目覚めざめると やがてひと大人おとなばれる
微笑ほほえみも 戸惑とまどいも意味いみくしてゆく
こころなか言葉ことばなど ひかりさえうばわれる
ただ一人ひとり にぎりしめたがね
明日あしたへと すべてを
ただ一人ひとり こたえを

なにひとつ理由わけもしらず かなしむこころへの
そのあわれみは たやすくられてゆく
あたたかなぬくもりに ばしてみても
誰一人だれひとり こころなかものなどない
ごらんこのなみだしたたるのを その意味いみわけ
ひと一人ひとりきられぬためのかなしみなのに
つかれの中弾丸なかたまをこめ きがねを
だれ今日きょう
ただ一人ひとり こたえを

にまみれて けがれてしまうこころ
つぐなすべもなくきる
このせいをうけたときから ひとだれもが
つみ背負せお何時いつしか やがてじゅうきがねを
いつの自分じぶん
ただ一人ひとり こたええを
明日あしたへと すべてを
ただ一人ひとり こたえを