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よみがな
そでよごれた まど
一筋ひとすじきりの あさ

このやみなか こごえているのが
ぼくだけならいいのに、と ねが

かりえない それだけで
にじられる おもたち

へだてるかべなぐきのよう
あい言葉ことばを ぶつける

夜明よあけのわり きみのいるはじまり
目映まばゆ世界せかいの そのかずだけ

はかないものこそ つよいていいと
くずっても きざまれたいのりは
むねはなれない

ほしはならずに
きてゆくのは さびしい」と

きみおしえる れぬおと
くちにするのに ふるえて

ひとりのわり きみはじまり
いたみをおぼえた そのぶんだけ

大切たいせつなものに えたとしんじたい
ときっても つないのち
ひかり やさない

っさらな明日あす えがくよりもたしかに

夜明よあけのわり めぐはじまり
目映まばゆ世界せかいの そのかずだけ

はかないものこそ つよいていいと
くずっても きざまれたいのりは
むねはなれない
ときっても つないのち
ひかり やさない