知しりたくなって 君きみは 遠とおい所ところにいった
胸むねで数かぞえる時計とけい 星ほしのカケラはめて 抱だけない
壊こわれていないと 悲かなしそうよ 毒味どくみよ 馬鹿ばかな・・・
どんな 時ときでも 私わたしを守まもる? 来きて くれない

すると君きみは 不思議ふしぎと糸いとを食たべた
空からっぽの人ひと 涙なみだだけためて問とう
「胸むねのバラは どうしたって枯かれて行いくの?」
誰だれも 止とめられないんだ

彼かれが遠とおい どの子このカナリア?
転ころがってない? うまくいかないや
彼かれが遠とおい 子猫こねこの側そばにいないよ

泣なきたくなって だけど 埋うめる物ものがない 彼かれの・・・
やさしい目めで 包つつむ 腕うでと中身なかみも
欲ほしい時ときだけ あげない どんな造つくりよ? 心こころ
愛あい 知性ちせいと美びと 運命うんめいには誠実せいじつで・・・ 負まけない
太陽たいようの人ひと 合あわせ持もってつなぐと

「世界せかいの 終おわり」と 胸むねに響ひびく燃もえる塔とうが
流ながした涙なみだで? どうしたって 消きえて行いくの
誰だれも 止とめられないんだ

彼かれが遠とおい どの子このカナリア?
転ころがってない? うまくいかないや
彼かれが遠とおい 影かげもみえないや
転ころがってない? 子猫こねこの側そばにいないよ

返かえしてバラ 恋こいの味あじ たまった涙なみだが いや
甘あまい甘あまい 目めが覚さめるような彼かれを 私わたしにもたらしてよ
英雄えいゆう 愛あいするって何なに?