文字サイズ
よみがな
夕暮ゆうぐれのふくをまとって 三日月みかづきしたにしゃがんだ
えの代物しろものこい力尽ちからつきたはずのこころ
さかって くるなみそべった
まるめててられないこいが すりれたままにころがった

くちびるぬぐいながら あやまちの後始末あとしまつ
うまく片付かたづけられぬままで 無駄むだにもつれ影絵かげえ

このままじゃげきれずに すべうばわれてしまう
あたまひびおもらないくらいにおもえた

うつむいては ころした
いとしさにくされて あやつられたこころのぞどお

夕暮ゆうぐれのふくをまとって 三日月みかづきしたにしゃがんだ
えの代物しろものこい力尽ちからつきたはずのこころ
さかって くるなみそべった
まるめててられないこいが すりれたままにころがった

しのなかにしようか そとにしようか くちすか やめるか
ねがいさ すこわらって せめてものすくいをのこして

その言葉ことばさからわずに
いとしさにくされて あやつられたこころおもどお

くれない夕焼ゆうやけがにじんで あるがままのきみさらした
まだなずけられないこいおどりながら秘密暴ひみつあばいた
生温なまぬる感触かんしょくにすがって そのおくすべらせていった
なすすべなくゆだねるこいすべてのがねはずした

容易たやすれないこいが またおれなかでちらついた