古ふるびた箱はこから取とり出だした地図ちずの
少すこし細ほそい道みちを選えらんで辿たどる

ねぇ君きみは知しってる?
この道みちの向むこうに
底知そこしれないものがあるって

そうやって夢見ゆめみて過すごせば
失うしなった過去かこも取とり返かえせるような
空想妄想理想描くうそうもうそうりそうえがけば
いつだってそこが始はじまりだろう

辿たどった先さきにはおかしいくらいに
筋書すじがき通どおりの赤あかい印しるし

見みつけたそいつを蹴飛けとばして笑わらう
宝石ほうせきみたいな綺麗きれいな石いしを

取とり出だした紙切かみきれ丸まるめて
目指めざす道みちのずっと向むこうは
いつもより好すきな空そらだろう
雨あめも風かぜも指標しひょうになるような
それは偽物にせものじゃないさ
転ころがった宝石ほうせきを追おいかければ