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雨音響あまおとひびく そんなよる
ココロのなかでキミがわら
キツクむすんだいとほどけてしまうんだね
なんて残酷ざんこく世界せかい

ひろげたかさもたためないまま
わたしはきっといていたんだよ
まちらしたひどいあめ
もうとっくにんでしまったのに

あふれるキミをめておくにはね
このからだじゃちいさすぎて
気付きづけばもう からっぽになって
ちいさなむねかわいてく

ひびれた世界せかいがただ一人ひとりきりのわたしよご
こわれてく うごけないの
どうかこのをにぎって
いきめて、わらってみた
くるしくてなみだ
だよ このいとさきには
キミ以外いがい いちゃ

鈍色にぶいろそらばしてみる指先ゆびさき
とどくはずもないのに
あとすこしってつぶやいた
つぎはもっとつよむすんでみる
だからね あとすこしだけ
そこからうごかないで

視界しかいゼロのうみちて
わたしいまさえ見失みうしな
せつなくてわらえないよ
キミはどこにもいないのに
ひびれた世界せかいがただ一人ひとりきりのわたしよご
こわれてく うごけないの
どうか このをにぎって