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よみがな
とおくでは よるにおいがする
湿しめったかぜおときみあるいてはいってくる

今君いまきみおもってること
ぼく全部ぜんぶ てたげようか
つくわらいの裏側うらがわ
つかんでいでせてやるよ

そのぼくけたら

はなしなどしなくていいいから
そのめた笑顔えがお ただちにててしまえ
意味いみのないこえもぬくもりも
まえってるもの全部ぜんぶ あきらめよう
こわしてあげよう

階段かいだんのぼりきったときから
なにのこらないがしてたんだ
おおきな ななめそれても
けられているのは しろ

はなすならこっちろよ

さけびだすかぜ音引おとひきずって
まるでこえない うつくしくもない言葉ことば
こわこわこわこわ
いらない なにもいらない
ああ なんてくだらない
きみというひと

とおくでは あめおとがしてる
おも夜空よぞらに ふたりでただだまってすわってる

きみといるとすこしずつ
すこしずつすこしずつぼくけずられて
しずかになってさむくなって
しろくなるかたくなる
ああ つめたくなる

こわこわこわこわ
こわこわこわせいらないこわ
あかあか言葉ことば全部ぜんぶ
いらない なにもいらない
ああ なんてくだらない
えないほうがいい