夕暮ゆうぐれ時どきの光ひかりは真まっ赤かに燃もえて影かげをのばしてく。
息いきが苦くるしいのです、絞しめられたようで。
平ひらたい頬ほほには君きみの体温たいおんが――――。

ああ、君きみだけはずっと好すきですと。
そう、願ねがえたのです。

でも君きみの周まわりには誰だれですか―――――。

大好だいすきな君きみの為ためですから、大事だいじな物ものは全部ぜんぶあげました。
君きみだけに捧ささげた私あたしの体からだで遊あそばれただけなのですか―――?

らんらら、らんらら、らんらん、らら。
らんらら、らんらら、らんらん、らら。

かってうれしい、はないちもんめ。
まけてくやしい、はないちもんめ。
あいしあいされ、はないちもんめ。
くるしくるしむ、はないちもんめ。

きみはわたしのもの?
きみはわたしのもの?
きみはわたしのもの?
きみはわたしのもの?

大好だいすきな君きみの為ためですから、大事だいじな物ものは全部ぜんぶあげました。
全部君ぜんぶきみにあげた私わたしに未練みれんすらも無ない。

でも今いま、君きみのことを愛あいす人ひとが増ふえたようですから。
だからもう、奪うばわれないようにいっそ一緒いっしょに死しのう―――――。