藍色あいいろのキャンバス
愛情あいじょうも呑のみ込こんで

曖昧あいまいのコラージュ
相容あいいれず剥はがれ落おち
また 伝つたわらないまま

何なにも言いえない 私わたしに向むかい
何なにも言いわない 鏡かがみの世界せかい

不意ふいに飛とび出だす カワイイ影かげは
睨にらみ 振ふり返かえり 駆かけ出だした

泣ないて 眠ねむり 目覚めざめ 泣ないた
笑わらえ 嗤わらう 声こえに 泣ないた
積つもり 積つもる アイがきっと
あなたを育そだててた?

照てらし 誘さそう 鈴すずの音ねは
昏くらみ 眩くらむ 窓まどの外そと
アトリエ抜ぬけ出だした
独ひとりの夜よる

赤あかく時雨しぐれた アネモネの花はな
アナタはまるで 花嫁はなよめの様ように
やっと見据みすえた モデルの姿すがた
それは 紙一重かみひとえ ズレた
可哀かわいさを貫つらぬいて

描かいて 眠ねむり 目覚めざめ 描かいた
嗤わらう 声こえは 聞きこえないな
白しろが 息いきを止とめる度たび
アナタは掠かすれてった

落おちる 首輪くびわ 鈴すずの音ねに
真しんの意味いみの 意味いみを知しった
涙なみだに傾かしぐ花はな 今いま 抱だきしめて

此処ここに捧ささぐ