ああ 生うまれて消きえ
命いのちは繰くり返かえされる
ああ 笑わらってる頃ころ
どこかで誰だれかが泣なく

満みたされず誰だれかを傷きずつけても
何なにも変かわらない

赤あかく染そまる空そら

ああ まるで地球ちきゅうが止とまるように
風かぜが止やみ 時計とけいは狂くるいだす
ああ なくした時ときを取とり戻もどす為ために そっと
ポケットの願ねがいを
空そらに放はなつ

ああ 涙なみだも枯かれ
心こころはどこへいったの
ああ 笑わらってるのに
本当ほんとうは泣ないている

幼おさなき頃ころの無邪気むじゃきな笑えみは
消きえ去さってゆく

赤あかく染そまる空そら

ああ まるで魔法まほうが解とけるように
崩くずれてく やがて見みえなくなる
ああ 偽物にせもののしあわせなんかじゃなく もっと
身体からだが震ふるえるくらい
本物ほんものを

走はしり抜ぬけた校舎こうしゃの中なか
日ひが暮くれるまでのかくれんぼ
思おもい出だせば甦よみがえる 汚けがれのない懐なつかしい匂におい

ああ まるで地球ちきゅうが止とまるように
風かぜが止やみ 時計とけいは狂くるいだす
ああ なくした時ときを取とり戻もどす為ために そっと
ポケットの願ねがいを
空そらに放はなつ