文字サイズ
よみがな
ねえもしもとりのように
自由じゆうべるのなら
あなたとがれたそら
んでゆきたい

昨日きのうもどれずとも
ひと明日あした夢見ゆめみ
ひたぶる歴史れきしきざ
ただひとつのいのち てるまで

どこへでも どこまでもけると そうしんじて
慟哭どうこくやみいま ここに辿たどいた

めぐりめぐる おもたち
光帯ひかりおびて 回廊かいろう
そっと この手伸てのばせば
あののままに なだれ

そのはげしさ やさしさが
はかなくても たしかめあった
永久とわわすれえぬ日々ひび
むねおく つづけている

もうなにもいらないから
おないたみを背負せおって
無数むすうやいばめた
紅蓮ぐれんかなしみよ かぜになれ

いつのも いつまでも一緒いっしょに そうねがって
動乱どうらんなみにあらがうように ともにあゆんできた

ときえる おもいたちが
つないでゆく わらぬ物語ものがたり
そっと けばほら
ふたつならんだ 足跡あしあとが…

べないから このあし
一歩一歩いっぽいっぽ みしめある
みみをすませば あなたの足音あしおと
おも回廊かいろう いまひび