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時代じだい集落しゅうらく
おさな少年しょうねん
だれらない おとぎばなし

まれついたときから
おにとして
そのあま
ばつけた

かなしいこと
なにいけど
夕焼ゆうや小焼こや
かれてさ

らないらないぼくなにらない
しかられたあとのやさしさも
雨上あめあがりのぬくもりも
でも本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとうさむいんだ

なないなないぼくなんなない?
ゆめのひとつもれないくせに
だれらない おとぎばなしは
夕焼ゆうやけのなかまれて
えてった

よう暴力ぼうりょく
さげすんだ毎日まいにち
きみはいつしか
そこにってた

はなしかけちゃだめなのに
きみ名前なまえりたいな」
ごめんね 名前なまえ
したいんだ

ぼく居場所いばしょ
何処どこにもいのに
一緒いっしょかえろう」
かれてさ

らないらないぼくなにらない
きみはもう子供こどもじゃないことも
れない他人ひとぬくもりは
ただ本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとうのことなんだ

やめないやめないきみなんでやめない?
つかればころされちゃうくせに
雨上あめあがりにがふたり
夕焼ゆうやけのなかまれて
えてった

れてよるけて
あそつかれてつかまって
こんな世界僕せかいぼく君以外きみいがい
みんないなくなればいいのにな

みんないなくなればいいのにな

らないらないこえこえてさ
ぼく君以外きみいがい全人類ぜんじんるい
あらがもなく かれてさ
夕焼ゆうやけのなかまれて
えてった

らないらないぼくなにらない
これからのことも きみ
いまいまはこれでいいんだと
ただ本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとう本当ほんとうおもうんだ

らないらない あの耳鳴みみなりは
夕焼ゆうやけのなかまれてえてった