何処どこへ向むかう?
誠まことの舟ふね
まだ見みぬ夜明よあけ求もとめ
夢ゆめをなびかせ悲壮乗かなしみのせて
熱あつき志掲こころざしかかげて

烈はげしい流ながれの河かわに逆さからうやうに
貴方あなたがひたぶるただ進すすむのなら
ついてゆきたひ先さきが見みえずとも
遙はるか激流げきりゅうの果はてを信しんじながら

無明むみょうの闇やみの中なかで
彷徨さまよう夜よるには
幽かすかな灯ひを点ともしたひ
小ちいさきこの手てで

何処どこへ向むかう?
蒼あおき舟ふねよ
見みへない明日あすへ向むかひ
全すべてを懸かけて命いのちを懸かけて
遠とおきまほろばを 捜さがして

もしもあなたの生いきる其その意味いみが
命いのちより重おもいそう誠まことならば
きっと私わたしが此処ここに生いきるのは
貴方あなたの往ゆく道照みちてらすためだから

貴方あなたの目指めざす場所ばしょを
信しんじて行いきます
天あまつ嵐襲あらしおそふとも
光ひかりを見みつめて

流ながれ流ながる
時代ときの舟ふねよ
水面みなもに泪流なみだながし
心こころの花はなと願ねがいを乗のせて
熱あつき志掲こころざしかかげて

ただ貴方あなたの瞳ひとみに燃もえ立たちぬ
紅あかき焔ほむらを忘わすれなひ
さう言葉ことばに
出だせぬ言ことの葉はを抱だきしめ

何処どこへ向むかう?
蒼あおき舟ふねよ
新あらたな朝あさを目指めざし
全すべてを懸かけて命いのちを懸かけて
遠とおきまほろばを 捜さがして

何処どこへ向むかう?
誠まことの舟ふね
まだ見みぬ夜明よあけ求もとめ
夢ゆめをなびかせ悲壮乗かなしみのせて
熱あつき志掲こころざしかかげて