この胸むねを締しめ付つける 哀かなしみが呼よんでいる 切せつなさに張はり裂さけそう
まだ分わからないの? 人ひとの痛いたみ哀かなしみ
弱よわさを隠かくし 自分じぶんを殺ころし 人ひとは人ひとを演えんじて

もし心全こころすべてなら 明日あすなどなくていい
振ふり返かえれば過去かこと影かげが 無言むごんのまま追おいかけ来くる

全すべて嘘うそなんて 誰だれが信しんじるでしょうか?
小ちいさく響ひびいた その言葉ことばさえ 人込ひとごみの中消なかきえて

溢あふれ出だす感情かんじょうは何処どこへ行ゆく 黄昏色たそがれいろに染そまり 心沈こころしずむ 雨あめの行方ゆくえ 誰だれも知しらない

この胸むねを締しめ付つける 哀かなしみが待まっている そう強つよく抱だきしめて
逃にげ出だした幸福こうふくは見みえますか? 風かぜのように無視むししたまま すり抜ぬけていく

人ひとは流ながされ何処どこに辿たどり着つく?
空仰そらあおいでも見渡みわたす限かぎり 灰色はいいろの壁かべがずっと続つづいている
弱よわい気持きもちは跳はね返かえされる もっと強つよく生いきていたいと願ねがう