日常にちじょうに埋うもれた
コンビニ帰がえりの路上ろじょう
風かぜひとつ吹ふかない
退屈たいくつにも慣なれっこだ

種たねも仕掛しかけもない
純粋じゅんすいなよろこびは
ポケットの中なかに
いつのまにか忘わすれてた

六畳一間ろくじょうひとま ＋ 小ちいさな窓まど
僕ぼくのすべてだ
目めを逸そらしたままでは
何処どこにも たどり着つけないのに

手てにふれて気付きづいた
チョコレート、 苦手にがてなのにな
あぁ、そうか あれきりだ
あの子この声こえ 聴ききたいな

いつからだろう
こんな所ところでまちぼうけ
ポシェットのチョコを
また、一粒ひとつぶくれないか

緊張きんちょうしてる声こえのままで
ささやいたハロー
ここは何なにもないけど
その分ぶんだれかを守まもればいい

待まちわびた風かぜ
遠とおく 何処どこまでも響ひびけ
晴はれていく先行さきゆき 雲行くもゆき
いまは、いまなら見みえるよ ドアが

六畳一間ろくじょうひとま ＋ 小ちいさな窓まど
僕ぼくのすべてさ
カーテン揺ゆれて 塗ぬり替かえられてく
この小ちいさな世界せかい

やさしい声こえが風かぜに乗のって
ささやいたハロー
逢あいにいくよ ドアの向むこう側がわ
この愛いとしい世界せかい

ハローワールド、ハロー