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よみがな
溜息ためいきんだ
アナクロめいたとおゆび
贅沢ぜいたくんだ
自由じゆういた 少女しょうじょった

むしえゆくなよ」
一鳴ひとなこたまどふち
つきかす憂世うきよ
おど人影ひとかげ

かおさそい またかどわかす
かなたのかなで織糸いと
彩葉いろは ぜる 夢弦むげん調しらべ
ちた はなまで 芽吹めぶくようで

裸足はだししのんだ
白黒絨毯しろくろじゅうたん 毎夜まいよ青眼せいがん
あやしげに 洒落込しゃれこんだ
ひかりなか おとこった

ぼくきみたくそう」
千秋ちあきかぜれた
きざゆび ふるわすゆみ
殊更ことさらはげしく

ひらり わらう 不条理ふじょうり
ふゆあしおといだかれて
出逢であわかれどもまぬ
経緯たてよこいと永久とわゆめ

きみ明日あすはきっと」
いのつぶやまどそと
指先ゆびさき一片ひとひら -----
ただりゆく花弁かべん
なみだわすれてた

つきゆき螽斯きりぎりす
どうか きみこえるならば
はるはなかなでておくれ
らす このいとからませて

出逢であわか背中合せなかあわせた
かなかなかなで織糸いと
れた はな羽衣着はごろもきせて
うるわしき むすぶでしょう
きみぬくもりに ねむらせて