ママはいつか 言いったの 『貴女あなたも愛あいする誰だれかと出逢であうわ』
言葉ことばはまだあやふや 泡粒あわつぶみたいで 掴つかめなかったの

煩うるさくて静しずかな夜よる 貴方あなたがこの海うみへと 落おちてくる日ひまで

それは 暗くらい海うみの底そこ 愛あいの意味いみを 知しった夜よる
本当ほんとうは 沈しずんだ貴方あなたを そのまま抱だきしめていたかった
冷つめたい手てが 恋こいしくて

魔女まじょに願ねがい 醜みにくい 二本にほんの足あしさえ 生はやしてみたけど
貴方あなたはもう 誰だれかを愛あいしていたのね 声こえも届とどかない

冷つめたくて優やさしい夜よる 貴方あなたを帰かえしたのは 間違まちがっていたの?

そして 暗くらい海うみの底そこ 愛あいの忌いみに 気きづいたわ
あの夜よるに 冷つめたい貴方あなたを 抱だきしめ どこまでも沈しずんだら
貴方あなたを手てに 出来できたのに

すべて 泡あぶくへと変かわる 愛あいを知しったせいなのね
後悔こうかいは していないけど どうして 涙なみだだけ零こぼれるの?
－真珠しんじゅのよう－ 呟つぶやいた

ママの言葉ことば 泡あぶくになる