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よみがな
いつもはしってかよったこの景色けしき
こころのフィルムにくよ
いつかたってもどって見返みかえすとき
アルバムになるように
…あのころきみにだって
またえるからさあ明日あしたこう

放課後ほうかご 一人ひとりきり 部室ぶしつ
ときまって
夕焼ゆうや窓越まどご赤色あかいろ
もぐっていけそう

おも およいで つける
イルカみたいに
ずっとってたはずのもの そうだほら

見過みすごしたっておもったそんな日々ひび
いつのひろってる
づかないほどささやかだけどあたたかいもの
ちいさくたってひかった 記憶うみなか
いつもそこにあった
…ドアのこう きみこえ
こえるから さあかえろう

なつ あせかきスイカが
まぶしかった
ふゆ 木枯こがらしいたくて
あたためてた

おも およいで つける
真珠しんじゅみたいに
さがさなきゃつからない そうさほら

見落みおとしたってあせってこぼす日々ひび
それぞれがひとつだけ
わすれてたけどたりまえでも特別とくべつなもの
そっとすくってみがいて光当ひかりあてて
かがやかせなくちゃ
部屋へやそと きみくつ
足音鳴あしおとなったら かえろう

見過みすごしたっておもったそんな日々ひび
こうしてひろっていこう
だれかのまえじゃかくしたおもたしかめるように
ちいさくたってひかった 記憶うみなか
きっとまたるよ
…ドアのこう きみこえ
こえるから むかえにこう

ほら こうやって
いつもみたくわらっていよう