遠とおく記憶きおくを辿たどれば 僕ぼくが僕ぼくを裏切うらぎっていたこと
幾いくつもあって 嫌気いやけがさして 笑わらえなかった
遠とおい未来みらいへ望のぞんだ夢ゆめは 今いまもまだ夢ゆめのままでさ
やり切きれなくて 吐はいた溜ため息いきは 空そらの彼方かなたへとすぐ消きえた

何度なんども何度なんども 弱よわさを呪のろうのに
現実げんじつに背せを向むけて やり過すごしてた

僕ぼくが僕ぼくを許ゆるそうとして 嘘うそと手てを繋つないだとする
そのうちきっと 過去かこも未来みらいも失うしなって
今いままで君きみと交かわしてきた 言葉ことばまで嘘うそになっていく
そんな世界せかいは望のぞんでないよ この先さきも
もうさよならなんだ もうさよならなんだ

昔描むかしえがいてた自分じぶんと 今いまの僕ぼくじゃ他人たにんみたいでさ
記憶きおくなんて曖昧あいまいなんだって 誤魔化ごまかしていたけど

見みて見みぬふりしてた 矛盾むじゅんだらけの僕ぼくが
今君いまきみの瞳ひとみから 溢あふれ出だした

僕ぼくが僕ぼくを守まもろうとして 知しらず知しらずに離はなしてた手て
笑顔えがおの奥おくの 悲かなしみさえも気付きづかずに
守まもるべきもの見落みおとして 強つよさまで履はき違ちがえるような
そんな自分じぶんが 自分じぶんでもくだらないよ
もうさよならなんだ もうさよならなんだ

何度なんども何度なんども 弱よわさを呪のろうのは
守まもりたい君きみをまだ 守まもれないから

例たとえば過去かこと未来みらいと今いま 無理矢理むりやりに繋つながなくてもいい
作つくり笑わらいで回まわる世界せかいに さよならを
誰だれもが日々ひびに願ねがい求もとめ 失望しつぼうしては希望きぼうを抱だく
例たとえばきっと それが素晴すばらしい世界せかい
ほら夜よるが明あけるよ もうさよならなんだ

綺麗きれいな言葉ことばだけじゃない 汚よごれた手てを涙なみだで濡ぬらして
それでも僕ぼくは今日きょうも僕ぼくだって そんな未来みらいを