蜩ひぐらしが鳴ないてる場所ばしょ
あなたにはわかりますか?
暮くれなずむ公園こうえんの
どこかの木々きぎの枝えだで…
友達ともだちと思おもわれてる
私わたしだけ泣ないていても
あなたに気きづかれない
哀かなしい独ひとり言ごとね

季節きせつ 終おわってしまう前まえに
どこかへ飛とんで行ゆくわ
そばにいるだけで
つらくなる
儚はかない恋心こいごころ

私わたし
カナ・カナ・カナ
迷まよい込こんだ
心こころの森もり
私わたし
カナ・カナ・カナ
せめて こっち
振ふり向むいてよ
言葉ことばにできなくて
16歳じゅうろくの夏なつ

もし私わたし いなくなれば
このあたり静しずかになる
あんなに聞きこえていた
蜩ひぐらし 遠とおい空そら

今日きょうと違ちがう明日あしたはいつも
寂さみしく思おもうでしょう
あなたに見みつけて
欲ほしかった
小ちいさな片思かたおもい

一人ひとり
カナ・カナ・カナ
短みじかすぎる
その一生いっしょう
一人ひとり
カナ・カナ・カナ
思おもい出だして
いつの日ひにか
あなたが好すきでした
16歳じゅうろくの夏なつ

私わたし
カナ・カナ・カナ
迷まよい込こんだ
心こころの森もり
私わたし
カナ・カナ・カナ
せめて こっち
振ふり向むいてよ
言葉ことばにできなくて
蜩ひぐらしの恋こい