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サヨナラ ちたなみだ きみだけをつめてた ただうれしかった
最後さいごは 「ありがとう」 微笑ほほえんでいれたかな おもいをめて はるわって

何気なにげない出会であいでした だけどとても大切たいせつこと
記憶きおくはいつかうすれてく それでも それでも

校舎こうしゃかげすわって 沢山たくさんゆめはなしていた
うなずくわたし仕草しぐさ戸惑とまどそら見上みあげて

ふたつのかげびて 恋心こいごころ このむねいた線香花火せんこうはなび
ながれたほしひとなついろ えないで ねがいをたくきみ横顔よこがお

いたかぜられ ただあおそらしたある
茶色ちゃいろびた線路沿せんろぞてなくかんじた

夕焼ゆうやけがつつみこんで そっとにぎかえしていた
どれだけうれしかったかも えずにときながれて

ふたつのかげちて 合言葉あいことば このむねいた斑模様まだらもよう
しずかにちたよるってがれてた 十六夜いざよいつき はる彼方かなた

街路樹がいろじゅあかまり うごした人波ひとなみ
まる季節きせつなかてる背中せなかさがしてしまう

サヨナラ ちたなみだ きみだけをつめてた ただうれしかった
最後さいごは 「ありがとう」 微笑ほほえんでいれたかな おもいをめて はるぎて

このまま わすれないで いられたらそれだけで きっとしあわせでしょう
かくして えたなみだ いつまでもこのむねのこるようにねがって「サヨナラ」