去年きょねんのことを思おもい出だす度たび
涙なみだが出でるよ
あの大晦日おおみそか
小ちいさな部屋へやに一人ひとりぼっち

そう友達ともだちは仕事しごとしていて
忙いそがしそうで
コンビニで買かったおでん食たべながら
紅白こうはくを観みてた

大勢おおぜいの若わかいアイドルが歌うたってる
踊おどっている
私わたしはどうしてここにいる?

ふいに涙なみだ
溢あふれ出だして
頬ほほを伝つたう
そのぬくもり
自分じぶんでさえ
あんなに泣ないてた理由わけ
今いまでもわからない

田舎いなかの母ははに
帰かえらないこと
電話でんわしてたら
遠とおい空そらから除夜じょやの鐘かねに叱しかられたんだ

今年ことしこそ 絶対ぜったい あの場所ばしょに立たっている
笑わらっている
私わたしは自分じぶんに約束やくそくしよう

この思おもいを
胸むねに秘ひめて
命懸いのちがけで
やるしかない
あの屈辱くつじょく
一緒いっしょに悔くやしがった
みんなが微笑ほほえむまで

ふいに涙なみだ
溢あふれ出だして
頬ほほを伝つたう
そのぬくもり
自分じぶんでさえ
あんなに泣ないてた理由わけ
今いまでもわからない