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ちっぽけな荷物背負にもつしょって
いつだってこうやってあるいてきたんだろう
孤独こどくならもうれっこだって
そうやってつよがってなみだぬぐったんだ

けるまちいきひそ
とがったみみ今日きょうかくした
まれるはずの姿すがたぼく
ろくにくちなんかこうとさえしなかった

どうせひとりなら あたらしい世界せかいへとして

そこにはてしない光景こうけい
わらない地平線ちへいせん くらみそうだ
そこにはおなみみをした仲間なかまあふれていた

しずよるおしえてくれた
人間にんげんおそってかねうばうんだ」
ぼくらはそうしてらしてきた」
気弱きよわぼく一人逃ひとりにしたんだ

でもどうやってきていけばいいんだろう
わからなかったんだ

ちっぽけな荷物にもつ背負しょって
いつだってこうやってあるいてきたんだろう
まえとおりすがりのだれかよ
ぼくをゆるして

かってくぼくほう
旅人たびびとやさしく微笑ほほえんでいた
ころんだぼくべて
ぼくなみだいた

【おきあがり なかまになりたそうに きみをみていた】