数かぞえきれない星ほしたちが一度いちどに訪おとずれる日ひ コバルトとプロシアのオーケストラ

うたた寝ね 昼ひるの月つき オーロラも早はやく閉とじた 街まちはクロマを増まし ピレネーの宴うたげ
待まち合あわせはあの角かどを曲まがって5いつつ目めのレンガの花屋はなやさん
「おじちゃんこの碧あおいやつちょうだい あとこれも」
オレンジのはあの子このぶん

切きらした息いきの先さき、おめかし色付いろづく君きみ 斜ななめ下した、撫子色なでしこいろの「お待またせ」

民たみは星ほしに一年いちねんの礼れいを
「今日きょうから今日きょうまでの空そらは変かわらず色鮮いろあざや花かでした 本当ほんとうにありがとう」

少すこし遅おくれた僕ぼくは 前まえを歩あるくよ
足元あしもとには気きをつけて トパーズ似合にあう君きみ

民たみは星ほしに明日あすの願ねがいを 「鮮あざや花続かつづきますように」
ポプラの枝えだは悠々ゆうゆうと夜空よぞらを漂ただよう
星ほしは民たみに明日あすの光ひかりを 胸むねに飾かざるサイネリア、凛りんと
深ふかい思おもいは忘わすれよう この日ひは特別とくべつさ

キラキラ瞬またたくお空そらの星ほしよ

左手ひだりての小指こゆびが少すこし触ふれてたのは右手みぎてと僕ぼくだけの秘密ひみつだよ

民たみは星ほしに明日あすの願ねがいを 「鮮あざや花続かつづきますように」
ポプラの枝えだは悠々ゆうゆうと夜空よぞらを漂ただよう
星ほしは民たみに明日あすの光ひかりを 胸むねに光ひかるカザニア、風かぜに揺ゆれる
「散ちらばる黄きに詠嘆えいたんな歌うたを」

いつかの高たかい高たかいお空そらの話はなしは足下あしもとに消きえたっけ
溶とけてなくなりそうな明日あすを見みる君きみの目めを見みて思おもいました

コバルトとプロシアと「君きみと僕ぼく」のオーケストラ