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よみがな
海岸沿かいがんぞいに くるま
Tシャツを まくらわりに
ぼんやりと いつのまに
ねむんでた

なみかさなる ベル
電話でんわしても だれない
約束やくそくあわ
時間じかんぎたけど

づいたら いつだって
一緒いっしょにいたよ
大人おとなびてるおまえと
子供こどものままのおれ

おもわらった
あのひとみ
だれにもない おれだけのもの

肩先かたさきをかすめる
ふたりの距離きょり
きっと ちぢめてみせるさ
もっとちか

けたアスファルトに 夕立ゆうだち
なつかしい においがきさ
どこかしら やさしさが
おまえに てるから

こんなふうに だれかを
ことなんて
しなかったおれなのに
らしくもないことして

言葉ことばよりこころ
さきえる
それもはじめてかんじたこと

肩先かたさきをかすめる
ふたりの距離きょり
はなれられないくらいに
きしめるさ

おもわらった
あのひとみ
だれにもない おれだけのもの

肩先かたさきをかすめる
ふたりの距離きょり
きっと ちぢめてみせるさ
もっとちか