いたずらな笑えみを浮うかべて
また僕ぼくを試ためしてんだろう
手ての平ひらで踊おどらされるフリ
お互たがいとっくに 気付きづいてる筈はずさ

土砂降どしゃぶりの雨あめの中なか
甘あまい君きみに 乱みだされたまま
いっそ二人ふたり 飛とび降おりちゃおうか
そしたらもう 離はなれずに済すむね

まだ青あおい果実かじつの匂におい
不似合ふにあいな紅あかいリップ
今夜こんやもまた別べつの男おとこにさ
抱だかれてるんだろう
同おなじ表情かおしてさ

世界中せかいじゅう みんなみんな
君きみと僕ぼくを 嫌きらってくれたら
ずっと二人ふたり 側そばに居いられる
そんな妄想もうそうに 耽ふける午前四時ごぜんよじ

甘あまい台風たいふうが 過すぎ去さった後あとの
平穏へいおんなんてさ 僕ぼくには要いらない

吹ふき荒すさぶ風かぜの中なか
甘あまい君きみが 消きえちゃう前まえに
いっそ二人ふたり 飛とび込こんじゃおうか
そしたらほら 一ひとつになれるね

正気しょうきになんて戻もどらないで
盲目もうもくのまま
いっそ全部ぜんぶ 飲のみ干ほしちゃおうよ
誰だれにももう 邪魔じゃまさせないから

ああ、君きみを逃にがさないよ