埃ほこりを被かぶった薇ぜんまいに 如雨露じょうろで水みずを注そそぎましょう
素敵すてきな花芽吹はなめぶくのかな ハローハローハロー
どれだけ自分じぶんを愛あいせても どれだけ他人たにんを愛あいせても
同おなじ天秤てんびんに掛かけるのは ダメなのだろう

ヘッドフォンを レンジでチンしてる
彼かれの顔かおが 見みえないんだ

ぶつかって 転ころんで 膝ひざを擦すり剥むいて
君達きみたちは僕ぼくを笑わらうんだろ 笑わらうんだろ
欲ほしがって 奪うばって それでも足たりなくて
僕ぼくら 手てと手汚てよごし合あったの

助走じょそうもつけずに三歩前さんぽまえ そんな急きゅうに何処どこへ行いく
変かわったのはどちらなの ハローハローハロー
ある日突然思ひとつぜんおもい耽ふける 例たとえば明日死あすしのうとして
どれほどの人ひとが涙なみだして くれるのだろう

焦こげた音おとに 彼かれは聴きき入いっていて
こんな詩うたじゃ 伝つたわらない

いつだって 不安ふあんで 震ふるえてるせいで
錆さび付ついた手首てくびも見みない振ふり 見みない振ふり
そうやって 腐くさって この犬小屋いぬごやで
僕ぼくら 笑顔えがおを盗とり合あうんだろう ねぇ

色いろんな痣あざを隠かくしてまで得えたものは、
誰一人だれひとりだって欲ほしがりはしないような暗闇くらやみでした。

偽いつわって 騙だまして まだまだ足たりなくて
君きみの顔踏かおふみ捻ねじるんだろう あぁ、そうだよ
どうすんだい これじゃ 何なにも変かわらないぞ
彼かれに 伝つたえたいことがあるのに ねぇ