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よみがな
あのかさだました そらいていた
まち盲目もうもくうたがわない
きみはそのかさけてつば
あめしずんでく サイレンと

だれこえかずに
かれあめつか
わたしをとりあのかさ
はしるの

二人ふたりきりの約束やくそくをした
絵本えほんなかつけたそらこう」
刹那雨せつなあめさえもいて
もうかなしむことわすれたまま

しろかげはもうってこなくて
とてもかなしそうにえた
びたにおいもすすけたくろさえも
やがていろあわ

何処どこからかこえこえたよう
がしたようわすれたよう
螺旋階段らせんかいだんたりには
とてもちいさなとびら
ほこりまとっていた

そこにはなにもかもがあるようえた
いろとりどりにいたはな ふか青空あおぞら
にじんだ世界せかい二人ふたりきり
もうなにもいらないわ

絵本えほんなか とじんだそら
るべき場所ばしょかえした わすれないよう
きみがくれた つたな花束はなたば
わらいながら そっとかたせた

世界せかい最後さいごかさ
ずっとこんな世界せかいならば よかったのに

かなしくないわ きみそばで...

はないたそのかさうえには
とてもしあわせそうなかお

ちいさくねむ二人ふたりがいた