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時計とけいはりはじまりを らせる 一足先ひとあしさき
足早あしばやまち 見下みおろして コーヒーにミルクひと

あっというわっていく カップのなかや このまち
ぼくはどれだけ ひと記憶きおくきていられるのだろう

きっと 臆病おくびょうぼく訳達わけたち
くろめてく ミルクみたいに
のぞんでいたはずの 未来みらいにじませて
いつのにか なにもえなくなってく
ゆめも、期待きたいも、不安ふあんとかも、全部ぜんぶ
んだリュックって った
電車でんしゃまどから あの日見ひみ星達ほしたち
ちかったこと 鮮明せんめいいま おもしたんだ

まつりみたいな ひとごみが こころまでさらって
つづさきには のぞ場所ばしょないこと わかってるのに

ときながれのせいと うことは出来できるけど
ぼくはいつになったら 記憶きおくわらこと出来できるだろう

きっと 臆病おくびょうぼく訳達わけたち
くろめてく ミルクみたいに
よわっていたはずの こころ誤魔化ごまかして
いつになっても ここからさきすすめない
希望きぼうも、余裕よゆうも、やすらげる場所ばしょ
どこをさがしても 全然ぜんぜん つからない
それでもすこしずつ かなってくねがいが うれしくてたまらなかった

にぶっていた感覚かんかくわすれかけたときめきも
ねむっていた衝動しょうどうまして もどしにこう

本当ほんとう大切たいせつなものは ずっと
全部消ぜんぶきえたりなんかしないから
なかのこぬくもりたしかめて いまここで かんじるままに
ゆめも、期待きたいも、不安ふあんとかも、全部ぜんぶ
んだリュックって はしした
電車でんしゃまどから かぶ 星達ほしたち
ねがめた あののように ここからはじめよう

時計とけいはりはじまりを らせる 一足先ひとあしさき