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よみがな
いつからか 夢見ゆめみ
ひとりで 薔薇ばら中微笑なかほほえとげ少女しょうじょ
もろくてつめたい のろいがけるまで

朝靄あさもやに うつむくしろはな
貴方あなたまれるとき がれていた

まり わたしつめても
ひとつの溜息ためいきさえ のこしてくれない

それなのに 貴方あなた面影おもかげ
きざまれてしまった
やさしくていた
こおりこころつらぬいてゆくように

北風きたかぜふるえるしろはな
ぬくもりさえわすれて だれおもうのだろう

ばれてよみがえる あのあめ
れたかみいじゆびいとおしく
耳元みみもとくちびるに…

記憶きおく
薔薇ばらなか ささやく 罪深つみぶか少女しょうじょ
貴方あなたわたしのろいにとらわれて

夢見ゆめみいまでも
きずついてほほえむ とげ少女しょうじょ
もろくてするどのろいがけるまで
貴方あなたえるまで