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瞳合めあっただけで
おもわず顔逸かおそらす
しずかな図書室としょしつ
偶然ぐうぜんがぎこちなくて…

まどからんだ
夕陽ゆうひ万華鏡まんげきょう
ながびたあなたのかげ
わたしまでちかづく

友達ともだちかれなのに
いとしさがまらない
いけないことだと
わかっても
いまだけひと

そんな
片思かたおもいの対角線たいかくせん
もし 出会であいが彼女かのじょよりもさきなら
わたしたちは
机挟つくえはさ
かいわせにすわったでしょう
神様かみさま残酷ざんこく仕打しうちね

こんなそばにいても
言葉ことばわせない
もどかしいこの距離きょり
運命うんめい意地悪いじわるだわ

チラリぬすして
余計よけいせつなくて
ひらいていたほんのページが
ためいきでめくれた

大切たいせつ友達ともだち
かすことできなくて
はやせき
さりげなく
ここからこう
そんな
つらいこい延長線えんちょうせん
きっと いつかあなたにはなせる
卒業そつぎょうまで秘密ひみつにして
何回なんかいくらいくるしくなる?
片思かたおもいの対角線たいかくせん
もし 出会であいが彼女かのじょよりもさきなら
わたしたちは
机挟つくえはさ
かいわせにすわったでしょう
神様かみさま残酷ざんこく仕打しうちね

すこしだけ
まど
かぜれた
カーテンが
ふくらんで
あなたに
ささや

あい
自分じぶんだけの延長線えんちょうせん
まだ だれらないこころ幾何学きかがく
嫉妬しっとしてるいま角度かくど
彼女かのじょわたし きずつくでしょう
片思かたおもいの対角線たいかくせん
でも 出会であいが彼女かのじょよりもおそくて
わたしたちは
はなれたまま
かいわせにすわれないのね
神様かみさまはいつだってまぐれ