帰かえり道みちは長ながい長ながいひとりぼっち
電車でんしゃはまだ来こない

見みえない心こころ 宥なだめ賺すかす人ひとの声こえに
耳みみを傾かたむけるなって カラスが言ゆう
嘘うそだろう

わかった振ふりのような その言葉ことばが
なぜか気きになる夕暮ゆうぐれ

曲まがり道みちをまた左ひだりへと曲まがる
呆あきれるほどに

馴なれ合あいはやめたいな
強つよくならなくちゃだめ

夜よな夜よな来くる この思おもいは僕ぼくを蝕むしばんで穴あなをあける
わかった振ふりのような街まちのはずれ
電信柱でんしんばしらがゆらり
ずらり並ならぶ
ゆらゆら

帰かえり道みちは長ながい長ながいひとりぼっち
人ひとは皆みなつぶやく