風かぜに奪うばわれたわけじゃない
片道分かたみちぶんの勇気ゆうきで
僕ぼくら悲劇ひげきを受うけ入いれる

心こころがここにあったはずの空洞くうどう
もっと僕ぼくが大おおきければ
君きみを 未来みらいを 救すくえただろうか

大切たいせつな人守ひとまもるすべを
たったひとつしか持もたない
そんなあなたが
はぐれ漂ただよう空そら

あなた以上いじょうの人ひとに出会であえない

月つきにあらがう長ながいフレア
始はじまりもせず終おわる物語ものがたり
傷きずつきうる柔やわらかさ閉とじ込こめた旋律せんりつ
奏かなでるほど 歌うたうほど 壊こわれるほどに
あなたが恋こいしい

月つきが夢ゆめから登のぼるように
悲かなしき恋歌こいうた
つまびかれて
静寂せいじゃくの冬ふゆに還かえるよ

摩擦まさつを知しらない優やさしさで
霧深きりふかい森もりに迷まよい
ふたり千年遠せんねんとおざかる

灰色はいいろのハーモニー
愛あいと自由じゆうは
なぜ出会であうことできない
いつか荒あれ野のの露つゆになるまで

心こころの重おもさ 愛あいの重おもさ
全身ぜんしんで聴きいていた
憂うれい 気高けだかい 後うしろ姿すがた

あなたの夢ゆめを守まもり抜ぬけたなら

月つきにあらがう長ながいフレア
始はじまりもせず終おわる物語ものがたり
そっと空そらに置おく涙なみだは
未完みかんのシンフォニア
あなただけに
君きみだけに
星ほしの遺言ゆいごん

あなたに会あいたい