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少女しょうじょ花売はなう
靴屋くつやかど
両手りょうてにいっぱい
はなかかえてた

なか 不景気ふけいき
ひとつもれなくて
キレイなはなさえ
もう しおれてく

とこす(とこす)
母親ははおやに(母親ははおやに)
べさせるパンを
かねがない

ねが神様かみさま
ねがいをひとつだけ
いつまでも そうしおれない
つよはなください

夕日ゆうひちても
オオカミのこえがしても
人影ひとかげなくても
ずっとっていた

どこかの紳士しんし
金貨きんかして
一番いちばんキレイな
はなをくれとった

うでなか(うでなか)
さがしても(さがしても)
イキイキしたはな
どこにもない

ねが神様かみさま
おおきく首振くびふって
しおれてるはなれません
少女しょうじょいていた

少女しょうじょなみだ
キラキラかがやいてた
つちうえ ちたしずく
宝石ほうせきわった

少女しょうじょ花売はなう
靴屋くつやかど
それはこころがキレイな
しおれない花売はなう