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夏休なつやすみには列車れっしゃられて
田舎いなかのおじいちゃんったっけ
やまかこまれ せみこえ とお
縁側えんがわ昼寝ひるねをしてゆめたよ

どこかをあるいてるのに
なぜかまえすすめずに
あせかきながら
あせってたんだ

あの風鈴ふうりん
ちりんとって
かぜはそっとけた
にはえない
大事だいじなものは
いつのまにか
ふる記憶きおくなか

ラジオ体操たいそう きじゃなかったけど
あさ空気くうきんでて気持きもちいい
将来しょうらいゆめ 大人おとなかれて
そんなさきのことなんかわからないよ

時計とけいはりはこっそり
らぬあいだすすんで
かがみ自分じぶん
大人おとなだった

こころ風鈴ふうりん
こえたような
なつそら黄昏たそがれ
すべてのものは
わってくけど
ずっと ずっと
ぼく少年しょうねんのまま

どこかで風鈴ふうりん
ちりんとって
ぼくはまわり見回みまわした
にはえない
大事だいじなものは
いつのまにか
ふる記憶きおくなか

ずっと ずっと
ぼく少年しょうねんのまま