もう一回いっかい もう一回いっかい この手てを伸のばしてみるよ
今いまはまだ 今いまはまだ 辿たどり着つけなくても

切きり取とった 季節きせつの中なかに 忘わすれた物語ものがたり
あの日ひ 見みかけた少年しょうねんに 自分じぶんを重かさねたよ
きっと いつかの僕ぼくなら 夢ゆめの続つづきを描えがくのに
今いまは まだ昨日きのうと ここにいる

悪戯いたずらに 流ながれていく 時間ときの中なかで
失うしなったものに幾いくつ この先さき また出逢であうだろう

そう言いって
もう一回いっかい もう一回いっかい この手てを伸のばしてみるよ
今いまはまだ 今いまはまだ 辿たどり着つけなくても
終おわれない 物語ものがたり まだ続つづき 描えがきたいから
もう一回いっかい もう一回いっかい ここからまた 始はじめるストーリー

あの日ひ はしゃいだ少年しょうねんが 履はいてた 紐靴ひもぐつは
時ときの流ながれに 晒さらされて いつから 擦すり切きれて
きっとあの日ひに戻もどれても 僕ぼくは未来みらいを選えらぶから
僕ぼくはまた 明日あしたを探さがしていく

まだ知しらない 世界せかいが 僕ぼくを待まっていて
胸むねの高鳴たかなり信しんじ 昨日きのうまでを 振ふり切きるよ

誰だれだって
そうきっと そうきっと 迷まよいの渦うずの中なかでも
痛いたみさえ 弱音よわねさえ 見みせないで生いきてる
「強つよがり」は いつだって まだ見みぬ場所ばしょへ続つづいてく
もう一回いっかい もう一回いっかい ここからまた 動うごき出だすストーリー

少年しょうねんの見みた その夢ゆめに
応こたえないままでは まだ終おわれないから

もう一回いっかい もう一回いっかい この手てを伸のばしていくよ
今いまはまだ 今いまはまだ 辿たどり着つけなくても
僕ぼくだけの 物語ものがたり まだ続つづき 描えがきたいから
もう一回いっかい もう一回いっかい ここからまた 始はじめるストーリー