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たったひとつの弾丸だんがんきみまもれたとしても
ぼくおもいはわらない
ればるほど、かなしいだけ

疑問ぎもんはまだきないけれど
それでも理解りかいしようとした
レンズしのきみ
子供こどものようにわらっていたから

やがて足取あしどりはまって
不意ふいなみだがこみげて
記憶きおくきみだけにサヨナラをげるよ

どこかで間違まちがえたのだろう
もうすぐきみえる
ひかり中生なかうまれたかげ
さきすららないのに

たったひとつの弾丸だんがんきみまもれたとしても
ぼくおもいはわらない
ればるほど、かなしいだけ

時間じかんまってしまったら
きみなにのぞむのか
鏡越かがみごしのきみ
子供こどものようにおそれていたけど

立上たちのぼけむり んだひとみ
すべては千切ちぎれたぬくもりで
最後さいごにもう一度いちどサヨナラをげるよ

ただしいいたみを
こころさがそうとした
かげ中消なかきえゆくひかり
輪郭りんかくすらからないのに

こわれてちてのこされる
きみにその覚悟かくごはあるか
むせびくような一撃いちげき
わりのおとがまたひびくよ

たったひとつの弾丸だんがんきみまもれたとしても
ぼくおもいはわらない
ればるほど、かなしいだけ
ればるほど、くやしいだけ