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ひらかれしは 御伽話おとぎばなし
旅立たびだちをば 奏姫かなめ
はるとお大海原わたのはら童子わらべ何想なにおも

はじまりしは とき運命さだめ
幾億年いくおくねん因果いんが
炯眼けいがん烏羽玉うばだまにぞ 物語ものがたりひら

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ひびひびひび

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ひびひびひび

One who sets foot in the deep guardian woods, Etranger.
(深ふかき鎮ちん守しゅの杜もりに訪おとずれたエトランジェ。)
The wind singing through the pines, whispering to the child.
(幼おさなき風ふう貌ぼうに囁ささやくその松まつ濤じゅは歌うた姫ひめの如ごとし。)
The god-sent howl that shakes even the vast land,
(縹ひょう渺びょうたる大だい地ちをも揺ゆるるがす天てん与よの咆ほう哮こうは、)
crawled the blue sky, and sent an echoing roar of Life.
(蒼そう穹きゅうを這はい、生せい命めいの息吹いぶきを轟とどろかせた。)
Aglaophonos sings.
(アグラフォノスは詠うたう。)
Echoes dance on sin that's worn,
(着き做なした咎きゅうに谺こだまは舞まい、)
glimmering white crow soars the deep blue waters,
(赫かがよう白しろ鴉からすは碧へき海かいを驀ばく進しんし、)
and dissect from the hundred million salters.
(那な由ゆ多た成なる詩し篇へんを見み定さだめる。)
Now, unleash the power of the Chronicle on the possible world.
(可か能のう世せ界かいに解とかれたクロニクルが今いま、幕まくを開あけた。)

ざされしは 大禍時おおまがとき
ひるがえせば 浮世うきよゆめ
草木眠くさきねむ丑三うしみどき 童子わらべなに

つむがれしは ちかいのうた
すく四肢ししかぜける
逝者ゆくものへと ささげられし 物語ものがたり調しら