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よみがな
れた午後ごご 町外まちはずれのおか
ひとりそらながめていたとき

屋根やねわら
木々きぎふるわせながら
のぼってくる
かぜうたいた

はるむかし いたメロディー

世界中巡せかいじゅうめぐたびするかぜうた
もりうみにかけていると

そして いつか このまち

ひとみとじて みみませ
かぜいているよ、いま

かすかにえるうみ ひかなみ彼方かなた
くらいくもながれはじめている

おもあめ
ゆめさえかすような
未来みらいさえもしてしまうような

けれどいまならうはずさ

ひとみとじて みみませ
かぜいているよ、いま

いまえに明日あした手放てばなして
わりてたのは ひとこころだけ