今いまの僕ぼくはまるで石いしころさ ただじっと思おもい出だにふけってるだけ
今いまの僕ぼくはきっと紙切かみきれさ 風かぜに吹ふかれて飛とんでしまいそうさ

ふせたままの写真立しゃしんたてを ぼう然ぜんと見みつめてる僕ぼくは一人ひとり
今いまはこうしてすごすことで 少すこし救すくわれてる

手てつかずのレターセット 何なにを書かけばいいんだろう
三度目さんどめの日曜日にちようびに あいもかわらず 頭あたまかかえてる

君きみをはじめて知しった日ひに 僕ぼくの心こころは 素直すなおになっていくよ
抱だきしめたくて君きみのこと 今いまならまだだよ戻もどってきてよ 側そばに

今いまの僕ぼくは壊こわれた時計とけいさ 今いまでも時間じかんは止とまったまま
君きみの顔かおは動うごかぬポートレート ねえもう一度見いちどみつめてよ

ちらかったこの部屋へやには 今いまじゃ何なにも残のこらない
掃除そうじでもしようかなって 思おもうこともなく また一日いちにちが過すぎ去さってしまう

不器用ぶきようだけど分わかってよ 軽かるい気持きもちじゃこんなこと言いえない
最初さいしょに書かいた手紙てがみには 愛あいという字じが二ふたつ書かかれていた

今いまの僕ぼくはきっと石いしころさ ただじっと思おもい出でにふけってるだけ
僕ぼくはこうして歌うたうことで 少すこし救すくわれてる

君きみをはじめて知しった日ひに 僕ぼくの心こころは 素直すなおになっていくよ
抱だきしめたくて君きみのこと 今いまならまだだよ

不器用ぶきようだけど分わかってよ 軽かるい気持きもちじゃこんなこと言いえない
結局僕けっきょくぼくは夢見ゆめみてた 最後さいごの手紙てがみは心こころの中なかさ