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バスのうしろいかけてはしった
なが海沿うみぞいのみち

季節外きせつはず海鳥うみどりたび
なみだ かぜにちぎれて

わすれられないと げて
最後さいごにただ その口唇くちびる しあてたおまえ

あのカーブをぎたら
せめていまもどれるさと
あついほど たましいやしていたおれに...

はしつかれ ガードレールにもたれ
おどなみていた

いちゃいけないと つよ
いたかみかおりが まだ いまくるおしく

まえだけが せつなく
べつむねみだされても
悪戯いたずらな あのひとみ 無邪気むじゃきなまま

まえだけが かなしく
もいちどだけ がしてくれ
うしなった ときめきを さがしているおれを...

あのカーブをぎたら
何年目なんねんめとおまぼろし
きずつけた あおさだけ むなしいけど

あのカーブをぎたら
せめていまもどれるさと
あついほど たましいやしていたおれに...