穏おだやかに暮くれてゆく
遠とおい空そらを見みつめてる
あの頃ころの二人ふたりには
今いまはきっともどれないね

愛あいを抱だきしめてきたけれど
愛あいに流ながされて失なくすものばかり

あなたと生いきてきた季節きせつが鮮あざやかに
胸むねの奥おくでよみがえる
いつか忘わすれてね すべて忘わすれてね
二人作ふたりつくった思おもい出でさえ

さりげない言葉ことばさえ
今いまはなぜかせつなくて
誰だれよりも遠とおくなる
あなたのこと止とめられない

ずっと困こまらせてきたことも
いつかつぐなえるはずでいたのに

あなたを見みつめてた季節きせつを抱だきしめて
ひとり今いまは歩あるくから
いつか許ゆるしてね 私わたしを許ゆるしてね
ある日出会ひであった偶然ぐうぜんさえ

波なみにとけてゆく夏なつの日ひを
ここで最後さいごまでみつめてゆくわ

あなたと生いきてきた季節きせつを抱だきしめて
ひとり今いまは歩あるくから
いつか忘わすれてね すべて忘わすれてね
二人作ふたりつくった思おもい出でさえ