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よみがな
あるはる 窓辺まどべ
れにはぐれた小鳥ことり
かぜかれ おびえて
ぼくをじっとつめた

いためたはね かばって
なにかったがした
ぼくの部屋へやにおはい
もう心配しんぱいはないさ

かぜはまだつめたく
きみはやすんだほうがいい
南風みなみかぜはすぐに
きみにわらいかける

そのちいさなともだちに
ぼくは名前なまえをつけた
名前なまえは「ディジャブ」いいひびきさ
見覚みおぼえがあるって意味いみ

まぶしいひかりなか
はるがおとずれ なつがゆく
わらごえなか
ぼくとディジャブ

やがてほほ秋風あきかぜ
もう冬支度ふゆじたくまち
枯葉色かれはいろ大空おおぞら
みなみとりたち

「ねえディジャブ いくんだろ?
ぼくなら大丈夫だいじょうぶ
いつかディジャブ えるさ
さあ はばたいておゆき」

めぐる季節きせつなか
出会であわかれ メリーゴーラウンド
すこ大人おとなになり
またあるはじめよう

まぶしいひかりなか
はるがおとずれ なつがゆく
わらごえなか
ぼくとディジャブ